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トルクゲージとは?

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トルクゲージ(トルク計)とは?

トルクゲージ(トルク計)とは?

トルクとは、物体の回転時に働くねじりモーメント(回す力、捻る力)のことで、トルクを測定する機器をトルクゲージ(またはトルク計)と言います。トルクゲージは、開栓・閉栓力、回転力、摺動抵抗などの測定に使用され、そのトルク値をN-mまたはN-cmという単位で表示します。

例えば基板のねじれ強度やねじの締め付け力、ペットボトルや瓶の開栓力、ロータリースイッチや鍵の操作力まで、トルク測定の活用は多岐にわたります。(トルクゲージの測定事例を見る>

トルク計は、このような部品・製品の安全性や操作性の評価、業界規格への適合など、品質管理や研究開発を支える重要な測定器の一つとして広く活躍しています。

トルク計の全ラインアップはこちら。
全トルクゲージ(トルク計)一覧>

トルクゲージ選定のポイント

トルクゲージ選定のポイント

トルクゲージ(トルク測定器)には大きく分けて、サンプルをテーブルに固定し、手で回して測定する卓上タイプ、センサーを手に持ちアタッチメントでサンプルをつかんで測定するハンドユースタイプと、センサーを設備に組み込んで測定する組込用タイプの3種類があります。

卓上タイプのトルクメーターは、ペットボトルや瓶など容器蓋の開栓・閉栓トルク測定に最適です。また、アタッチメント(テーブル)を付け替えることで小型部品や化粧品容器など多様なサイズ、形状のサンプルも測定できます。

ハンドユースタイプのトルクゲージはネジやボルトの締め付け・緩め力やロータリースイッチなどのトルク測定を簡単に実現します。それ以外にも、ボリュームつまみや鍵など、アタッチメント(テーブル)を付け替えることで多様なサイズ、形状のサンプルも測定できます。また、持ち運びが容易で、完成品の一部を測定したい場合に適しています。

組込用タイプのトルク計は、センサーの上下のネジ穴を利用し、トルク試験機や生産ラインのトルク制御システムに組み込んで測定するのに最適です。小型のため、狭いスペースでの測定ができます。

尚、どちらでも測定できる場合には、サンプルを持って来て測るのか(卓上タイプ)、トルクゲージをサンプルの場所へもって行き測るのか(ハンドユースタイプ)、設備に組み込んで測定するか(組込用タイプ)、どちらが測定環境に適しているかでご検討ください。

また、トルクゲージの機種選定には、最大トルク値も重要となります。予想されるトルク値よりも大きなレンジをお選びいただくことで、トトルクゲージ(トルク測定器)の破損を予防することができます。また、卓上、ハンドユース、組込のいずれのトルクゲージ(トルク測定器)も標準タイプに加えて高機能タイプがあり、角度の入出力、2段階のピーク取得などの便利機能が測定の幅を広げます。

イマダでは、お客様のニーズに合わせたトルク計選定も行っておりますので、選定に不安がある際はご利用ください。お問い合わせはこちら

※トルクゲージの仕様は、機種によって異なります。各製品の仕様書をご確認ください。

手で持って測る

手で持って測る

トルクゲージ(トルク測定器)は、トルク測定器に固定されたサンプルを手で回す、またはアタッチメントにサンプルを固定したセンサーを手に持ち回す・捻ることで、安価かつ簡易的にトルク測定を実現することができます。

ハンドユースタイプのトルクゲージは、手にフィットしやすいデザインで、安定した測定ができます。

卓上タイプのトルクメーターは簡単で安定したサンプル固定が可能です。サンプルのセットも容易で繰り返しの測定も効率よく行えます。

さらに、いずれのタイプもセンサー部のダブルベアリング支持機構で横方向や曲げなどの力の影響を最小化する構造になっており、手での測定でありながらも精密なトルク測定を可能にします。

また、実際に人が操作する際のトルクを測定したい場合にも手での測定が最適です。例えば、人は蓋を開栓しようとする際、最初から一定の力ではなく、回しながら徐々に力が入ったり、開き始めると緩めたり、というように、無意識に握る力をコントロールします。変形しやすい蓋であれば、強く握ることで抵抗が大きくなりトルク値も変化します。手で測定することで、そのような要素も含めて、人が手で開栓するために必要なトルクを測ることが可能になります。

尚、複数サンプルの均一性評価など、測定の再現性を高めたい場合には、トルクスタンドと組み合わせて使用いただくことでより精密な測定を実現できます。

※トルクゲージ(トルク測定器)によって仕様が異なりますので、詳細は各製品ページの仕様書をご覧ください。

アタッチメントをトルクゲージに取り付ける

アタッチメントをトルクゲージに取り付ける

トルク試験で測定するサンプルは、様々な形状やサイズのものがあります。トルク用アタッチメントは、トルクゲージやトルクスタンドに取り付けて様々なサンプルを固定する製品で、適切な力を負荷するためには測定方法や形状に合わせたアタッチメント選びが重要となります。

アタッチメントの取付は主に2パターンあります。
-スクリューキャップテスタ―DTXS/DTXAシリーズに取り付ける
取付は非常に簡単で、アタッチメント軸部分の溝をセンサー部分に合うようにはめるだけです。
-ハンドユース用デジタルトルク計HTGS/HTGAシリーズに取り付ける
センサー部先端のピンとアタッチメントの溝を合わせて挿入し、アタッチメントの止めネジを回して固定するだけで簡単に着脱できます。
どの場合もアタッチメントの着脱が簡単に行えるため、異なるサンプルの測定も効率よく行えます。

また、アタッチメントは対応機種が分かれているため、選定には注意が必要です。多様なラインアップからサンプルのサイズや特性に応じて最適なものをお選びいただけます。
イマダではサンプル形状や材質に適切なアタッチメントの選定はもちろんのこと、トルクゲージとの組み合わせでの選定もサポート致しますので、お気軽にお問い合わせください。

※トルクゲージやアタッチメントによって仕様が異なりますので、詳細は各製品ページの仕様書をご覧ください。

トルク計用アタッチメントの全ラインアップはこちら。
全トルクゲージ用アタッチメント一覧>

アタッチメントの取り付けは、以下の動画をご覧ください。

スタンドに取り付けて測る

スタンドに取り付けて測る

トルクスタンドにトルクゲージやアタッチメントを組み合わせることで、簡易トルク試験機として、より精密な測定が可能になります。トルクスタンドへの取り付け方法は機種により異なりますが、手順はシンプルで大きく以下の3パターンです。

-スクリューキャップテスタ―DTXS/DTXAシリーズを固定する
取っ手部分のねじを外し、そのねじ穴を使用してトルクスタンドに取り付けます。電動トルクスタンドの場合には中心出し治具が付属しているため、簡単に中心を合わせて設置することができ、より正確な測定を可能にします。

-ハンドユース用デジタルトルク計HTGS/HTGAシリーズを固定する
センサーの部分をセンサーホルダー部分にねじで固定します。

-測定サンプルを固定する
測定サンプルを取り付けるにはアタッチメントを使用します。トルクスタンドへのアタッチメントの固定もシンプルで、アタッチメントをはめてピンを差し込み固定したり、アタッチメントの溝を合わせて挿入し止めネジで止めたりと、いずれも簡単に行えます。

さらにケーブルを使用する場合には、トルクスタンドとトルクゲージを接続します。これらの取付作業はシンプルで、一人でも簡単に行えるようになっています。
最後に、サンプルの固定や試験に必要なトルクスタンドの設定を行えば準備完了となります。

このように、トルクゲージをトルクスタンドに取り付けることで、簡易トルク試験機として高度で精密な測定をも実現することができるようになります。

※トルクスタンドによって仕様や手順が異なりますので、詳細は各製品ページの仕様書やユーザーガイドをご覧ください。

トルクスタンドの全ラインアップはこちら。
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トルクスタンドに取り付けて測るイメージは以下の動画をご覧ください。

トルクグラフを作成する

トルクグラフを作成する

測定データをグラフ化することで、トルク値の推移を視覚的に確認することが可能です。グラフには、ピークに至るまでの変化や異物が引っかかるなどの異常なトルク値検出が可視化されるため、物的特性の違いや品質のより細かな確認につながります。

グラフ作成することで、例えばペットボトルのスクリューキャップテストにおけるキャップの回り始めるトルク、ブリッジが外れたときのトルク、といった様々な変化点における結果も視覚的に確認することが可能になります。さらには結果評価に便利なグラフを重ねての比較や拡大機能などが搭載されており、過去データとの比較や検証も簡単に行うことができます。

グラフデータの保存だけではなく、印刷・PDF・CSVなど幅広い出力機能を搭載しておりますので、レポート作成も容易に行えます。

ソフトウェアは、秒2000データを取得し精密なグラフを作成できるものや角度データと合わせてグラフ作成、複数の荷重グラフを同時に描画するものなどがあり、お客様のニーズに合わせご選定いただけます。

※ソフトウェアによって仕様が異なりますので、詳細は各製品ページの仕様書をご覧ください。

グラフ作成ソフトウェアの全ラインアップはこちら。
全グラフ作成ソフトウェア一覧>

トルクグラフを作成するイメージは以下の動画ご覧ください。

角度計と接続する

角度計と接続する

角度計と角度表示機能を備えるトルクゲージ(トルク計)を接続することで、角度の入出力が可能になります。角度計と連動することで、例えば一定角度ねじった状態での素材の反発力や、回転するスイッチなどのトルクと角度の関係から操作性を評価するなど、トルクだけでは説明できない材質の特性評価や品質管理などにご活用いただけます。

角度計には、オプションとしてトルクスタンドに組み込むタイプと、ハンドユースタイプのトルクゲージに接続できる角度計ユニットの2種類があります。角度表示できるソフトウェアを使用すれば、トルク-角度のグラフを作成することもできます。

※角度計の詳細は、該当トルクスタンドのオプションもしくは角度計ユニットの仕様書をご覧ください。

さらにトルクゲージ(トルク計)を使いこなす

さらにトルクゲージ(トルク計)を使いこなす

トルクゲージ(トルク計)には、デジタルならではの多彩な機能が搭載されております。

上限値・下限値を設定してのコンパレータ機能では、合否判定が簡単になるだけではなく、外部機器と連動することで不良時の警告灯点灯や、外部出力を使ったトルク値による制御などが実現できます。

また、マーク点機能でロータリースイッチなどの接点におけるトルク値を記録して、ソフトウェアのグラフ上に表示するなどの機能もございます。これら機能を活用することで、測定の効率化やニーズに沿った測定の実現につながります。

さらにネクストシリーズ対応製品では、様々な機能を追加でダウンロードしてトルクゲージをグレードアップすることができます。連続ピークモードや校正日お知らせ機能などの多彩な機能が用意されており、トルクゲージの可能性がさらに広がります。

イマダでは、各種機能設定動画の公開や効果的なトルクゲージの使用に向けての相談など、製品をよりよくご活用いただくための各種サービスをご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください

※トルクゲージによって仕様が異なりますので、詳細は各製品ページの仕様書をご覧ください。

単位変換器
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